環境問題や自然保護に関心の高いデンマークではホテルのエコロジー運動への取り組みも活発です。
このアレキサンドラホテルは「グリーンキー」と呼ばれる環境と健康に関する55の基準を満たしたホテルです。
節水・節電・ゴミの分別・タオルの再使用・換気・食材にいたるまで基準は厳しく、その認定は政府認定組織によるものだそうです。
突然予告なしで査察が入り、取り消されることもあるとか。
さすが北欧、とっても厳しいです。
部屋はいたってシンプルで不要なものがなく、かえってそれが心地よく感じられました。
過度な親切や甘やかしがなく、そうすることでお互いが気持ちよく暮らす、それが大人の自立なんですね。
September 2007
1910年創業のコペンハーゲンにある老舗ホテルです。
外見、内部ともにクラシックでモダンな雰囲気です。
名作家具がロビーや通路に使用され、ずいぶん古い家具もあります。
人が使いこんだことで背もたれの木の部分に丸みができていたり、階段の手すりにくぼみがついていたりと、古いホテルを思わせる箇所が随所にありました。
手に優しく感じられ、ほっとしました。
ヤコブセンのエッグチェアがある223号室、ウェグナーのテディベアチェア450号室、またアレルギー体質の人のための特別な部屋もあるそうです。
写真はフロント横の新聞やパソコンがある部屋です。
海の見えるカフェへ移動です。
ここからは緑の広い庭園とその向こうに広がる海を一望できます。
とても開放感があり、時々晴れ間がのぞくこの日は屋外のテラスが賑わっていました。
ここにはヤコブセンのセブンチェアやアントチェアがたくさんあります。
黒がメインで、その他に黄、緑の椅子がバランスよく並んでいました。
私もせっかくのお天気なので、外でランチ。
スープのセット(ビーンズスープ、クルトン付・コーヒー、自由にパン)を頂きました。
お味はどれも美味しく、パンはベリージャムが濃厚です。
サラダは小海老をトッピングしたシュリンプサラダ、オイルサーディン、サーモンがグリーン野菜と一緒に盛られていました。
ここに1時間くらい居たでしょうか。
海から来る風は不思議と潮の香りが感じられず、風の冷たさもありませんでした。
ルイジアナ美術館は、まるでふつうの家のような小さな玄関から入場します。
入り口からは想像もできないほど、建物の中は広く、展示室やミュージアムショップ、子どものためのワークショップ、カフェなどがあり、ガラス張りの回廊から庭園へ自由に出入りできるようになっています。
疲れたら休憩できる椅子もあちらこちらに用意されていました。
写真は私が座った椅子から見えた、窓の光景です。
外からの柔らかい日差しが白いカーテンに映る様子がとても好きです。
美術館にありがちな堅苦しさがなく、ずっと座っていたくなるような心地よさがありました。
この後、海の見えるカフェへ。
美術館の広い庭園は、緑でいっぱいです。
日本で見られるような草木もあり,綺麗に手入れされています。
深い緑から薄い緑までその濃淡が美しく、時々空から差し込む光がそれらを一層輝かせていました。
庭園にはあちらこちらに彫刻やオブジェも点在しています。
芝生の斜面でころころ転がって遊ぶ子ども、太極拳をしている人、静におしゃべりをしている老夫婦。
大人も子どもも時間を忘れたように、のんびり過ごしています。
手を繋いで散歩するふたりに出会いました。
さりげなくて素敵ですね。
これから海を見に行くのかな。
目に、耳に、頬に、からだ全体に風を感じた場所です。
自分の気持ちを立ち直らせてくれるような、優しく包み込んでくれるような、穏やかに癒してくれるような、そんな風を感じました。
だからみんなこの場所に長く座っているのだと思います。
ここは、ルイジアナ美術館の中庭から見た風景です。
前に広がるのはオーレスン海峡、遠くにスウェーデンが見えます。
この素晴らしい風景を誰にどう伝えよう。
心がぐっと熱くなりました。
デンマーク国鉄DSBの運行するエストーや市バスを利用すると、郊外には比較的簡単に出掛けることができます。
市内交通のチケットは共通で、定められた制限時間内であれば乗り換えも自由。料金はゾーン制になっていて、目的地まで何ゾーンあるかによって料金が決まるシステムです。
初めはチケットの買い方が分からず、右往左往して、何度も通りすがりの方に尋ねました。
北欧の方はシャイで無口と聞いていましたが、みなさんとても親切で、見ため泣きそうに困っている私に丁寧にチケットの買い方を教えてくれました。
男性は背が高く大柄なのですが、とても小声で落ち着いた話し方をされます。
女性は的確に淡々とその方法を教えてくれます。
北欧の国に住む人たちのよい人柄に、この先もたくさん出会うことができたことは、とても感謝でした。
やっと乗り方にも慣れた頃、足を伸ばして郊外にあるルイジアナ美術館に出掛けました。
次回はルイジアナのお話です。
人通りの多い道から少し脇に逸れると子ども服やアクセサリー、児童書や絵本の専門店、リボンや便箋・封筒のみを扱うお店などが通りの両側に数多く並んでいました。
どのお店もお客さんがふたりも入ればもういっぱいになるくらいの広さです。
雑貨ひとつ見ても、日本では見られないような色彩の組み合わせや、機能的なデザインがあり、ぶらぶら歩いているだけでも目を楽しませてくれました。
この日は家族のために、小さな布製のバックを買いました。







