August 2007

コペンハーゲンのカストラップ空港には北欧デザインが溢れています。
床は茶色の木でできており、足音が吸収されるのでしょうか、とっても静かでほっとします。
人々を導くピクトはシンプルで誰にでも分かりやすく、迷うことがありません。
フライトを待つ人たちがくつろぐラウンジには、座り心地が良い椅子がたくさんあります。
デザインのひとつひとつが綺麗や美しいだけでは終わらない、日常生活に心地よく使われてこそ価値があるものだと実感しました。

写真は孔雀が羽を広げたように見えるトリニダードチェア。
デンマークで活躍したナナ・ディッツェルがデザインしたものです。
扇形の座面と背面に特徴があり、背中にあたる独特な曲線は座ってみて初めてわかる心地よさでした。

いつもの公園に散歩に行くと、赤ちゃん連れの家族に出会いました。
日光浴をしながら、おもちゃで遊ぶ様子がかわいらしく、写真を撮らせて頂きました。
シャッターを押す瞬間、ちょっと泣き顔に・・・。
驚かせてごめんね、でも本当は抱っこして写真を撮りたかったです。

いろいろなところで、小さい子ども連れの若いお父さんとお母さんをよく見かけました。
赤ちゃんを愛おしそうに見つめる様子から、どの子どもも大切に育てられていることが伺えます。
北欧では出産や育児に対しての制度が充実していて、きちんとした環境の中で子どもを育てることが、未来の社会のためになるという考え方が根付いています。
手厚い社会保障があるため、安心して子どもを育てることができるのですね。

夏の土曜日の夜、ニューハウンはたくさんの人で賑わっています。
もちろんみんなビール。日本でもよく見かけるカールスバーグビールです。
大きなジョッキを片手に、誰もが陽気におしゃべりを楽しんでいました。

運河に沿ってカラフルな木造家屋が立ち並ぶこのエリアはコペンハーゲンを代表する景観ですね。
大小さまざまな船があり、かつて港町として栄えた場所です。
アンデルセンがこの場所を愛し、住んだ場所としても有名で近くに生家も残っています。
ちょうどこの日、サッカーの試合があったのでしょうか、スウェーデンやノルウェーの国旗を背負った人たちやサッカーボールの帽子を被った人たちで溢れていました。

時計を見ると夜の9時です。
この後も空は薄暮れのような明るい状態が続きました。

大きな通りから少し離れると、通り沿いに花屋がありました。
店先に大きく花を広げています。
訪れた初夏の季節らしく、シャクヤクの花が売られていました。

北欧はお天気の移り変わりが激しく、昼間でもうす暗く曇っていることが多いのですが、シャクヤクの花の色がその空気とは対照的でとても印象的でした。
しばらく眺めていたいと思い、カフェでひと休み。
隣の席では、耳慣れないデンマーク語でおしゃべりする人たちで賑わっていました。

コペンハーゲンにはシティバイクと呼ばれる旅行者用の無料自転車があります。
タイヤの部分が赤・白・青になっていて目立つので、街のあちらこちらでよく見かけました。
スタンドに立てかけている自転車にデポジット用のコインを入れチェーンをはずし、使用後は再びチェーンで繋ぐとコインが戻ってきます。
でもこの自転車、ハンドルのところにブレーキが付いていなくて、ペダルを逆回転させるとブレーキがかかる仕組み。
コペンハーゲンの人たちのように颯爽と風をきって走るには私の場合かなりの練習が必要ですね。
その姿はまるで自転車にやっと乗れるようになった子どものようでした。

街の大きな通りには自転車専用道路が設けられていて、通勤・通学時間になると、かっこよく自転車を乗りこなす人たちでいっぱいでした。
しかもかなりのハイスピード。
山のない平坦な地形のデンマークでは自転車は必須アイテムなんですね。

夏になるとレストランやカフェにはテラス席が設けられ、終日賑わっています。
夏とはいえ、外にはストーブが用意され、また椅子にはブランケットが置いています。
晴れたか思うと霧のような雨が降り出して急に気温が下がったりもします。
でも北欧の人たちは少しくらい雨が降っても平気。
日照時間が長い夏を思い切り楽しむように、夜遅くまでビールを片手に夕食を楽しむ人たちでいっぱいでした。

少し陽が沈むとテーブルのキャンドルに火が灯ります。
ゆらゆらとした炎を見ていると、すっかり北欧っ子になった気分に。
覚えたばかりのデンマーク語 「Tak」 ありがとう、なんてちょっときどって言ってみたりしました。

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