北欧の暮らし方」カテゴリーアーカイブ

港で一休み

みなさん、こんばんは。

この週末はどのように過ごされていますか?

 

週末をヘルシンキで過ごすときには、港近くの広場で開催されるマーケットをよく訪ねます。

私のおすすめは、新鮮なフルーツを使ったジャム。

パンやヨーグルトと合わせて頂くのはもちろん、お肉料理に添えるのもおすすめです。

ジャムのお店

売り場にはたくさんの種類のジャムが

北欧では、リンゴンのジャムを添えた家庭料理が定番。レストランで頂くステーキ料理などにも、ジャムが添えられていることが多いです。

甘酸っぱいジャムの味がジューシーなお肉に良く合って、とっても美味しいんですよ。スパイシーなソースと絡めて、味の変化を楽しむこともできます。

 

 

マーケットでは、雑貨や食品だけでなく、軽食も販売されています。

今日のランチは、人だかりのできていたスープのお店を選びました。パンとコーヒーがセットになった、サーモンのスープは大人気!そばにテーブルと椅子が用意されているので、出来立てをすぐに頂くことができます。

スープのお店

スープのお店は大賑わい

港で感じる海風は、とても心地良いです。家族連れや老夫婦、ランニングに励む人など、たくさんの人々が港を行き交います。

 

いつもより時間がゆっくりと過ぎていくような、そんな素敵な休日でした。明日から新しいジャムを頂くのが楽しみです。

港の広場

 

マーケット広場

マーケット広場のお母さん

だんだんと日中の気温が高くなり、本格的な夏が近づいてきましたね。

こんな猛暑日には思い切って、冬のマーケット広場の思い出を少し綴ってみようと思います。

 マーケット広場に足を踏み入れると、そこは冬にぴったりの暖かな色が溢れる世界。赤いベリーのジャムが並ぶ出店、橙色のテーブルクロスが可愛らしいオープンカフェでコーヒーを味わう人々…冷たい空気を感じさせない、幸せな時間が流れています。

 あれこれ目移りしながら進んでいくと、編み物をしながら店先に立つ可愛いおばあさんと出会いました。手作りのニット帽や靴下を売っているのだそうです。

 きっとこれが似合うわよ、と薦めてくれたのは真っ赤なニット帽。きちんと鏡も置いてあるので、試着もできます。試しに被ってみると、予想以上に暖かく、被り心地が良いものですから、購入することにしました。今でも大切にとってあるのですが、この帽子を見るたびにおばあさんの可愛らしい笑顔が瞼に浮かびます。

 冬のヘルシンキは、人々のあたたかい暮らしが肌で感じられるようでとても好きです。身を切るような冷たい風も、真っ白な雪も、それを受け入れて楽しんでいる光景があります。

 フィンランドで暮らす人々は、ゆっくりと、静かに冬を過ごします。だからこそ、短い夏を思いっきり満喫するのでしょう。

 私もクーラーの効いた部屋にこもっていないで、夏の暑い日差しを楽しまなければ、と思う日々です。

岩盤で日光浴

岩盤の公園

 

北欧の青空

 

公衆サウナ近くのカッリオは、ヘルシンキで変化している地区。

岩を意味するカッリオにはあちこちに岩盤が多く、アパート横の公園は、特にサウナのあとのクールダウンにはちょうど良いのです。岩盤の上で水着になって寝ころぶのがフィンランドスタイル。夏の太陽は夜になってもなかなか沈まず、新緑とともにキラキラと街が輝いて見えます。陽の光は北欧の人たちにとっては貴重なので、日焼けなど気にせず、思いきり外で楽しみます。

筋雲のかかった高い青空の下、地元の人々の休日スタイルを真似てみたいな。

 

 

 

ヘルシンキ公衆サウナ

ヘルシンキ郊外に公衆サウナがあるんです。

ちょっとレトロなネオンサインにちょっとドキドキします。

公衆サウナ

公衆サウナ

夏至を前にした今の時期はサウナで汗を流して、外で涼むのがいいんですよね。

以前は100件ちかくあった公衆サウナですが、今では湖畔の別荘や自宅にサウナがあることが多くなり、このような公衆のものは少なくなりました。唯一残る薪サウナです。入り口には日本の銭湯のような番台に似たスペースがあり、そこでサウナ代や必要ならばバスタオル代を支払います。みんなで薪にジュウジュウ水をかけて湯気をだすので、中はもうすごい熱気です。

そしてじゅうぶん温まったあとは、こうやって外でクールダウン。ちょっとした社交場ですね。この風景、とてもいいです。

この日は休日でしたので、近くの公園ではゲームをする大人たちや、ひなたぼっこをする若い女性、子どもがスケートボードをしたりしていました。それにしても、なんとものんびりしていますね。

 

 

 

森の中に並んだポスト

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ヘルシンキの森の中にかわいらしいポストを見つけました。

無造作に並んでいるのがいいですね。このあたりは湖が近いので、サウナのある小屋などがたくさんあります。自転車で出かけてくるのでしょうか。石段としっかりとした木造です、自分たちで作ったのかのしれません。手入れをしていない白樺と野草があり、絵本の中に出てくるような場所がたくさんあります。短い夏が過ぎ、紅葉が終わり、きびしい冬の訪れに少しばかりさびしさが混じります。

 

 

 

クリスマスの準備

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広場ではサウナに使うヴィヒタや手作りのリースが売られています。リースは樅ノ木などの針葉樹で作られたもので赤い実はリンゴだったりします。日本のようなキラキラとしたラメが光るものではなくて、素朴です。

ニットの帽子や手袋も。柄や色使いはとても懐かしさを感じるものです。

クリスマスの迎え方が日本のようにわざとらしくないところがいいです。

 

 

カフェウルスラに秋

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海沿いのカイヴォプイスト公園近くの大きな白い帆が目印。

日本で北欧好きのかたならご存じの場所ですね。遠くにはスオメンリンナ島が見えます。木々が多いので秋が深まると紅葉が楽しめます。陽がある時間帯はテラス席がよいですね。夕暮れ時には、海沿いを散歩する人たちも多くなります、ほとんどがカップルです。

赤い実をつけた樹木の写真も載せていきますね。

 

フリーマーケットで見つけた民族衣装

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秋の晴れた日にフリーマーケットに出かけることは北欧の人たちにとっては日常的なこと。

いろいろなものが並んでいるので目利きが必要ですね。自分の暮らしに必要なものを見つけて、USED品をまた大切に使っていくことは日本人も学びたいところです。以前は私もUSED品に抵抗がありましたが、今では手元にやってきた食器の歴史を考えたり、自分と同じ年のお皿に愛着を感じるようになりました。若い時に比べると、少しずつですが丁寧な暮らしができるようになったように思います。まだまだですけど。

そして、この衣装、休日にはこのように民族衣装でお出かけする方も大勢います。

東欧やロシアも近いので多国籍な雰囲気も好きです。大きく膨らんだスカート、素敵でしょ。スカートは黒が基本、ブラウスは花柄、スカーフも色を合わせておしゃれを楽しんでいます。

空には秋らしい筋雲が見えます。

 

 

 

 

マット洗い場

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こんなに海辺を歩いていても あまり潮の香りがしないのが不思議です。

ここはマット洗い場。
公共の場なので、誰でも使えますよ。

塩水でマットを洗うの?と思うでしょ?
このような洗い場は海辺ではよく見かけるのです。外海からの対流がほとんど無いので塩分は薄く、
洗剤も環境に配慮されたものが使うのがきまりです。

家々からマットを持ち寄ってブラシで洗い、大きな脱水機にかけて絞り(もちろん手動)、干します。
織りのマットは北欧の暮らしにはなくてはならないものなので、季節ごとにここに来て洗うわけです。
日本だと大きなものも簡単に洗えるコインランドリーなどがありますが、こちらではそういったものがありません。

決して新しいものではなく、使い込んだ古いものがほとんどです。
水を吸ったマットは重く、とても一人では抱えきれないので手伝いも要りますね。
日本の暮らし方とは別のところに豊かさがあるようにも感じます。
ここは古くから社交場として、また北欧の伝統的な習慣が残っている場所だと思います。