投稿者「marri@marri」のアーカイブ

要塞の島

みなさん、こんばんは。

春の陽気が続きますね。いかがお過ごしでしょうか。

私は3月中旬に、スオメンリンナ島へ行ってきました。

スオメンリンナへのアクセスは、ヘルシンキのマーケット広場からフェリーで15分ほど。心地よい海風を感じながら、遠ざかるヘルシンキの街を眺めます。

スオメンリンナはかつて海上の要塞が建設された島で、現在もその名残が至る所にみられます。

歩いてまわることのできるこの小さな島は、世界遺産にも登録されており、観光地としても大変人気があります。

まだ白い雪の残る道を進んでいくと、まず全長6kmにも及ぶ要塞壁に圧倒されました。

岩壁がつづく

ここでは星形要塞が設計されており、入り組んだ道に入ると、そこはまるで迷路のようです。

また、大きな船の展示や列をなす大砲の数々は、この島がかつて重要な軍事拠点であったことを思い出させます。

大きな船

自由に撮影ができるので、なかには大砲に跨がって写真を撮る人々の姿もありました!これもなかなか珍しい体験かもしれませんね。

大砲

 

島からの眺め

四方を海に囲まれ、開放的な雰囲気

ところで、この不思議な響きの名称「スオメンリンナ(“Suomenlinna”)」とは、「スオミの要塞」という意味です。

「スオミ(“Suomi”)」は、まさに「フィンランド」そのものを指すフィンランド語。

要塞建設当時は、スウェーデン王国によって「スヴェアボリ(“Sveaborg”)」と名づけられていました。

これら2つの名は、島へ向かうフェリー乗り場にも刻まれています。

乗り場先の看板

フェリーを降りてすぐのインフォメーションセンターには、日本語のガイドマップもありますから、地図を片手に様々なスポットを巡ってみてはいかがでしょう。

季節によって表情を変えるスオメンリンナの魅力が、きっと身近に感じられますよ。

入り口のトンネル

 

 

フィンランド大聖堂

みなさん、こんばんは。

本格的な春の訪れを感じる日が多くなってきました。重いコートを脱ぐと、なんだか軽やかな気分になります。

花粉症の方には辛い季節ですが、どうぞ体調にはお気をつけ下さいね。

 

さて、今月から、テレビ朝日『世界の街道をゆく』にて

「森と湖に続く夏の街道・フィンランド」という題でフィンランドが紹介されています。

カラリと晴れた夏のフィンランドの映像をみていると、夏が待ち遠しい!と思うこともしばしば。私はフィンランドの夏がとても好きなんです。

本日のタイトル・フィンランド大聖堂は、先日番組内で紹介されました。

このフィンランド大聖堂(Tuomiokirkko)は、以前ご紹介したマーケット広場のすぐそば、ヘルシンキの中心部に位置します。

日の高いうちに聖堂内を訪れるのも良いですが、日が暮れるとライトアップされ、神々しい雰囲気をまといます。夏の白夜では、白亜の外壁が夕焼けに染まる美しい姿が見られますよ。

ヘルシンキ大聖堂

夜のヘルシンキ大聖堂 荘厳な雰囲気

特集は今月いっぱい続きます。

これからどんな夏のフィンランドの姿をみられるのか、とても楽しみです。

 

テレビ朝日『世界の街道をゆく』

毎週月曜から金曜、よる8時54分から

港で一休み

みなさん、こんばんは。

この週末はどのように過ごされていますか?

 

週末をヘルシンキで過ごすときには、港近くの広場で開催されるマーケットをよく訪ねます。

私のおすすめは、新鮮なフルーツを使ったジャム。

パンやヨーグルトと合わせて頂くのはもちろん、お肉料理に添えるのもおすすめです。

ジャムのお店

売り場にはたくさんの種類のジャムが

北欧では、リンゴンのジャムを添えた家庭料理が定番。レストランで頂くステーキ料理などにも、ジャムが添えられていることが多いです。

甘酸っぱいジャムの味がジューシーなお肉に良く合って、とっても美味しいんですよ。スパイシーなソースと絡めて、味の変化を楽しむこともできます。

 

 

マーケットでは、雑貨や食品だけでなく、軽食も販売されています。

今日のランチは、人だかりのできていたスープのお店を選びました。パンとコーヒーがセットになった、サーモンのスープは大人気!そばにテーブルと椅子が用意されているので、出来立てをすぐに頂くことができます。

スープのお店

スープのお店は大賑わい

港で感じる海風は、とても心地良いです。家族連れや老夫婦、ランニングに励む人など、たくさんの人々が港を行き交います。

 

いつもより時間がゆっくりと過ぎていくような、そんな素敵な休日でした。明日から新しいジャムを頂くのが楽しみです。

港の広場

 

アカデミア書店

 

寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

 

フィンランドは、今日も氷点下のお天気。

私はお気に入りの本を片手に、暖かい暖炉のそばでゆったりと過ごしています。

 

今日はフィンランドの首都・ヘルシンキにある、「アカデミア書店(Academic Bookstore)を皆さんにご紹介したいと思います。

 

アカデミア書店は、映画『かもめ食堂』に登場しているということもあって、フィンランド旅行で人気のある場所の一つです。

 

入り口を抜けると、その2階建ての建築、広々とした吹き抜けの空間はまさに圧巻。天井から差し込む明るい光がとても印象的です。

天井の美しいデザイン

天井の美しいデザイン

入り口すぐの売り場

入り口すぐの売り場

ベストセラーからこだわりの専門書まで、様々な書籍がずらりと並んでいます。

 

海外の書店って、本のデザインを見て回るだけでも楽しめます。その街の雰囲気が、活字を通じて伝わってくるような気がするんです。

 

アカデミア書店はヘルシンキを代表する著名な書店。私のお気に入りは、ムーミン関連の書籍コーナー!色とりどりの表紙がとっても可愛らしいです。

 ムーミン書籍

書店にはカフェも併設されていますので、ぜひ立ち寄ってみて下さい。

また、書店はヘルシンキの中心部、エスプラナーディ公園のすぐそばにあります。もっと暖かくなると、購入したばかりの本を片手に、公園の芝生で寛ぐのもおすすめですよ。

 

Academic Bookstore

Pohjoisesplanadi 39, Helsinki 00100

 

お久しぶりです

皆さま、お久しぶりです。

前回の投稿からしばらく経ってしまいましたが、またお付き合いくださったら嬉しいです。

 

それでは、前回の続きから始めましょう。

世界遺産スオメンリンナ島へ向かうフェリーは、白を基調とした可愛らしい様子。

スオメンリンナ島へ向かう船

フェリーの入り口には「Suomenlinna Sveaborg」の文字。これは「スオメンリンナ スウェーデンの要塞」という意味です。

スオメンリンナはフィンランドがスウェーデン領だったころ築かれた要塞で、19世紀にはロシア軍の駐屯地となりました。ヨーロッパ・北欧の流行もまた、この島を通じてもたらされていたそうです。

狭いクスターンミエッカ海峡に近づくと、大きなクルーズ船とすれ違いました。クルーズ船のテラスに出てくつろぐ人たちと手を振り合って、これから向かうスオメンリンナ島の景色に思いを馳せます。

ムーミン

こんなところにもムーミン発見

テラス席はとてもいい眺めです。暖かな日差しが出てきて、気がつくと周りは皆サングラス姿に。

テラスからの眺め

心地よい海風を感じながら、広い空と海を眺めていたら、あっという間に時間が経っていました。フィンランドの世界遺産、スオメンリンナ島に到着です。

 

フィンランドの世界遺産へ

スオメリンナ
スオメリンナ
「スオメンリンナ島」をご存知ですか?
この島はかつて要塞として使われていて、現在は世界遺産に登録されています。
6つの小さな島から成るスオメンリンナ島へのアクセスはフェリーのみ。15分ほどの船旅です。
そう、ヘルシンキの中央マーケット広場には、この島へ向かうフェリーの発着所があるんです。
にぎやかなマーケットを歩いていたら、きっと何度も白い船が行き来するのを見かけますよ。
フェリーのチケットは12時間有効。その間は何度でも乗船できるそうで、暖かい夏には、夜遅くまでフェリーが出ています。
マーケットを訪れた観光客はもちろん、休日にはヘルシンキの家族連れが乗船の列をつくります。
発着所では、小さな女の子がお父さんに手を引かれてフェリーの到着を待っています。
フェリーは自由席ですが、海と街が一望できるテラス席はやはり人気のため、早めに並んでおかないと座れないこともあるとか。
わたしも世界遺産に行ってみたいな、と自動券売機でチケットを買って、出発時間までマーケットのカフェでひと休み。もっと暖かくなれば、出発までにマーケットでランチを用意してピクニックに出かけるのも楽しそう。
フィンランドの長い歴史を感じさせる場所に、こうして気軽に足を運べるというのはとても素敵なことですね。

マーケット広場

マーケット広場のお母さん

だんだんと日中の気温が高くなり、本格的な夏が近づいてきましたね。

こんな猛暑日には思い切って、冬のマーケット広場の思い出を少し綴ってみようと思います。

 マーケット広場に足を踏み入れると、そこは冬にぴったりの暖かな色が溢れる世界。赤いベリーのジャムが並ぶ出店、橙色のテーブルクロスが可愛らしいオープンカフェでコーヒーを味わう人々…冷たい空気を感じさせない、幸せな時間が流れています。

 あれこれ目移りしながら進んでいくと、編み物をしながら店先に立つ可愛いおばあさんと出会いました。手作りのニット帽や靴下を売っているのだそうです。

 きっとこれが似合うわよ、と薦めてくれたのは真っ赤なニット帽。きちんと鏡も置いてあるので、試着もできます。試しに被ってみると、予想以上に暖かく、被り心地が良いものですから、購入することにしました。今でも大切にとってあるのですが、この帽子を見るたびにおばあさんの可愛らしい笑顔が瞼に浮かびます。

 冬のヘルシンキは、人々のあたたかい暮らしが肌で感じられるようでとても好きです。身を切るような冷たい風も、真っ白な雪も、それを受け入れて楽しんでいる光景があります。

 フィンランドで暮らす人々は、ゆっくりと、静かに冬を過ごします。だからこそ、短い夏を思いっきり満喫するのでしょう。

 私もクーラーの効いた部屋にこもっていないで、夏の暑い日差しを楽しまなければ、と思う日々です。

トーベ・ヤンソン

ムーミンハウス

お久しぶりです。また北欧のあれこれを綴っていきます。どうぞお付き合いください。

今日6月27日は、ムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソンの命日です。

今もなお 世界中で愛されるムーミン。

原作の絵と、アニメなどでよく見かけるムーミンの姿はかなり異なりますが、ハッとさせられるような言葉や、登場人物たちの個性的な姿は人々を惹き付けてやみません。

そして私もまた、彼女が描き出すムーミンの世界に魅了されたひとりです。

フィンランドの街をひとたび歩けば、商品のパッケージ、本、人々の持ち物・・・何度もムーミンに出会うことができます。フィンランドに暮らす人々にとって、ムーミンは暮らしの中に自然と馴染む存在のようです。

初めてフィンランドへ行った日、私はフィンエアーの飛行機に乗ったのですが、おやつとして配られたチョコレートのパッケージがムーミンで、とても嬉しかったことを思い出します。小さな頃はムーミンのアニメを観て自由奔放なスナフキンに憧れ、川縁に座ってみたり、彼の独特な言い回しの真似をしたりしたものです。

私にとってムーミンは、今も昔も、こんな風に小さくともあたたかく、またほっとするような幸せをくれる存在です。

皆さんも今日は、トーベ・ヤンソンを想いながら、彼女が遺したムーミンの世界に触れてみませんか。

アラビア工場閉鎖は残念

ヘルシンキARABIA工場

ヘルシンキARABIA工場

9月に発表されたアラビア工場閉鎖のお知らせはとても残念です。生産は海外へ移し、工場で働く人々は解雇されるとのこと。

ヘルシンキ中央駅からトラム6番でアラビアは終点。朝と夕には、このトラムで通勤される方も多く見かけました。ファクトリーショップはそのまま営業、デザインも国内で行われるそうですが、海外でアラビア食器が作られるというのは、ちょっと複雑な気持ちがします。この工場はヘルシンキの象徴のような建物で、すじ雲にそびえる煙突が大好きでした。不思議とここにやってくる日はお天気が良く、

「ようこそ、いらっしゃい!」と、

笑顔で出迎えてくれているような気がしたものです。

我が家ではアラビア食器が日常的に使われていますが、自分の生まれた年に生産された食器もたくさんあります(50年前)

小さな欠けやカトラリー跡があったりもしますが、割れないように大切に取り扱いますので、まるで年齢を重ねてあちこち痛い自分をメンテナンスしながら労わっているようです。

アラビアの食器は日本の食卓によく馴染みますので、どんな食材にもよく合い、不思議な存在感があります。

これからも大切に使っていくつもりです。

ベルサ

ベルサ

 

 

 

 

岩盤で日光浴

岩盤の公園

 

北欧の青空

 

公衆サウナ近くのカッリオは、ヘルシンキで変化している地区。

岩を意味するカッリオにはあちこちに岩盤が多く、アパート横の公園は、特にサウナのあとのクールダウンにはちょうど良いのです。岩盤の上で水着になって寝ころぶのがフィンランドスタイル。夏の太陽は夜になってもなかなか沈まず、新緑とともにキラキラと街が輝いて見えます。陽の光は北欧の人たちにとっては貴重なので、日焼けなど気にせず、思いきり外で楽しみます。

筋雲のかかった高い青空の下、地元の人々の休日スタイルを真似てみたいな。